転職活動の「事前準備期間」の4つ目のステップとして「Step4:応募資料の作成」があります。
転職活動では、まず面接を行う前に書類での選考が行われる事がほとんどです。
希望する企業の採用担当者に興味を持ってもらうためには、応募資料の種類や見られる情報を把握して、効果的な資料の作成を行う事が重要となります。
今回は、転職活動の「Step4:応募資料の作成」期間で必要となる応募資料の種類や、各資料の作成ポイントについてご紹介していきます。
転職活動時の応募書類の重要性について
このステップでは、転職を希望する企業に対して自分の経歴やスキル、アピールポイントを記載した資料を作成し、企業の採用担当者に興味を持ってもらえる資料を作成して行きます。
転職活動を行う際には、応募者が殺到する事も考慮に入れて、事前の提出資料で1次選考を行ったり、その後に控える2次選考や面接などの質問材料として活用される事が大半です。
これまでの職務経験でいかに華々しい成績を収めていても、応募書類の出来が良くない場合には、採用担当者に興味を持ってもらう事が出来ずに書類選考で落とされてしまう事にもなりかねません。
応募企業に少しでも興味を持ってもらえるように、魅力的な応募資料の作成を心掛けましょう。
■「Step4:応募資料の作成」のイメージ図
応募資料の種類について
転職活動時に提出する応募資料には、「履歴書」と「職務経歴書」の2種類が用いられるのが一般的です。
この2種類の資料の情報を元にして、採用活動を行う企業は応募者の人物像や経歴、自社での活躍の可否を判断する材料として活用します。
ここでは、各応募書類の概要と、採用担当者から見られるポイントについてご紹介していきます。
【応募資料①】「履歴書」の作成ポイント
履歴書は、学歴や職歴など自分の人生における経歴を記載する資料です。
進学時や就職活動の際に書いた事がある人が殆どだと思いますが、企業の採用担当者は、この履歴書に記載された情報を元にして、転職希望者の学歴や過去の職歴、志望動機や自己PRといった大まかな情報を確認したり、自社で採用したい人材像と一致する人物かの検討を行います。
企業の採用担当者は、学歴や職歴が自社にふさわしい人材か、志望動機やPRポイントが自社の希望する人材像に合致しているか、といった点に特に注力して履歴書から情報の読み取りを行います。
履歴書を作成する際には、企業の求人情報から読み取った「求める人物像」に合致した志望動機や自己PRが書けるように心掛けましょう。
【応募資料②】 「職務経歴書」の作成ポイント
職務経歴書は、応募希望者がこれまでの社会人生活の中で経験してきた職務経験の概要と経験年数、スキルなどの情報を記載して社会人としての略歴を示す資料です。
企業はこの資料を見る事で、転職希望者が自社の求めている職務経験や技術を備えた人物なのかを確認する判断材料とします。
転職者の採用活動を行う企業は常に即戦力としての人材を求めているため、過去の職歴から自社で発揮できる強みや、仕事への高いモチベーションを持った人材か否かを読み取ろうと、この職務経歴書に書かれた情報を重視する傾向にあります。
そのため、職務経歴書を作成する際には、企業研究や求人情報から読み取った「求める人材像」の情報から、希望する企業が必要としている人材の職務経験や技術などを推測して、強くアピールするのがポイントです。
また、企業の採用担当者が職務経歴書から特に注力して読み取ろうとするポイントには、求めている職務経験や強み、実務能力が備わっているのかといった情報の他にも、不足するスキルや休職期間などのブランク期間が存在しないか等のネガティブな情報のチェックも行っています。
職務経歴書を作成する際には、自分の職務経歴の中から、希望する企業にアピールできそうなポイントを探して書き出し、不足するスキルやブランク期間がある場合には、自己啓発や企業が納得出来るだけの明確な理由が書けるように心掛けておきましょう。
まとめ
企業の採用担当者は、履歴書や職務経歴書といった資料から、志望動機や職務経験だけでなく、応募してきた人物の人柄も読み取ろうとします。
応募資料の作成時に共通して言えることは、内容にこだわるのはもちろんのこと、丁寧に読みやすく作成する事が重要となります。
せっかく興味のある企業を見つけても、採用担当者に興味を持ってもらえなければ、意味がありません。
自分の良い面をしっかり見てもらえる応募資料の書き方について、研究してみましょう。