近年では、IT業界で働きたいと考える方も増えてきていますが、就職や転職をする際に、まず何から手を付けて良いかわからないという方も多いと思います。
そんな時には、まずはIT業界にどんなジャンルの仕事や企業が存在するのか、注目される技術にはどのようなものがあるのかといった、知識をインプットするのがおすすめです。
今回は、IT業界の「業界研究」や「注目の最新技術」、「業界動向」や「今後の展望」の把握におすすめの書籍をご紹介します。
Contents
「業界研究/最新トレンド」の把握におすすめの書籍4選
技術進歩のスピードが速いIT業界の仕事や最新技術の情報は、日頃から積極的に取り入れておくことが重要です。
日々勉強をしてチェックしておくのがベストですが、ニュースや新聞を毎日チェックするのは大変なことです。
そんな場合には、その道のプロがまとめた書籍を有効活用して、短時間で効率的に情報をインプットしていくのがおすすめです。
ここからは、IT業界の「業界研究」、「最新技術の知識」、「業界の今後の動向」の把握に役立つ、管理人も愛読するおすすめの書籍4選をご紹介します。
■おすすめの書籍4選
- 「会社四季報」業界地図
- 日経業界地図
- ITナビゲーター
- ITロードマップ
「会社四季報」業界地図
まずおすすめする書籍は、「会社四季報」が出版する「会社四季報 業界地図」です。
本シリーズは、会社の業績をまとめた投資家のバイブルとも呼ばれる「会社四季報」が手掛ける、各業界の特徴についてまとめた解説書です。
この書籍のおすすめのポイントは、業界ごとの参入企業の情報が「マップ化」して掲載されており、企業の業績や、提携関係、業界内での順位などの重要な情報が一目で読み取れるようになっています。
またこの書籍シリーズは毎年1度発行されており、特に注目の産業や技術については特集で解説記事が用意されているなど、毎年の重要情報を取りこぼすことなくインプットできます。
この書籍を読む事で、IT業界全体の情報を俯瞰してみる事ができ、大まかな業界イメージを掴むことができます。
まずは「IT関連の業界には、どのような業界があるのか?」、「どんな企業が属しているのか?」といった、各業界の情報を把握したい方におすすめの書籍です。
日経業界地図
続いておすすめする書籍は、日本経済新聞社が出版する「日経業界地図」です。
こちらの書籍シリーズは、業界ごとの情報をまとめて解説する書籍シリーズで、1年に1度出版されています。
さきほどの「会社四季報 業界地図」と同じく、業界ごとの特徴や参入企業、各企業の業績や提携関係といった情報を「マップ化」して掲載しており、この書籍を読む事で、各業界の最新情報が手に入ります。
日経新聞の記者が入手した情報をまとめて掲載していることから、情報の質は非常に高く、掲載内容もシンプルに分かりやすくまとまっています。
業界ごとの全体像や特徴を把握したい方には、おすすめの書籍です。
また、「日経業界地図」と「会社四季報 業界地図」の2つの書籍を読みくらべることで、両書籍の情報を補い、より質の高い情報のインプットが行えます。
IT関連の業界情報や技術をまんべんなく把握する際には、2つの「業界地図」シリーズを読み比べてみると良いでしょう。
ITナビゲーター
おすすめする書籍の3冊目は、「野村総合研究所」が出版する「ITナビゲーター」です。
このシリーズも年に1度発行されており、IT業界の最新トレンドや技術について知る事ができます。
この本を特におすすめするポイントは、IT業界の最新技術の詳細な解説とあわせて、業界内のトレンドや今後の展望といった情報を、実データの分析を含めて解説している点です。
IT業界の最新技術や用語に関する教科書とも呼べる良書で、私も最新技術について知りたいときには「ITナビゲーター」を読んでいます。
このシリーズの掲載内容は専門性が高く、教科書のような文字が多めの解説文なので、初見の方には少し難しく感じるところもあるかもしれませんが、IT業界の注目技術をしっかり学習したい方にはイチオシの書籍です。
ITロードマップ
おすすめの書籍の4つ目は、「野村総合研究所」が出版する「ITロードマップ」です。
「ITロードマップ」は、IT業界の技術動向の調査結果や、5年先の動向予測をまとめた書籍です。
この書籍のおすすめのポイントは、IT業界の注目の技術だけでなく、現在の市場状況や今後の動向について、詳細な解説を行っているところです。
特に、経済状況や今後予定されている政策/イベントを考慮に入れた考察を行い、データ分析を交えた今後の展望を予測しており、この一冊を読む事で、IT業界の「最新技術」と「現在の状況」、「5年後の展望」の3つを学ぶことができます。
技術や用語解説だけでなく、IT業界の市場動向分析などの専門的な解説が含まれている為、内容はやや難しく感じる方もいるかもしれませんが、最新技術の市場動向や、今後5年間の展望について本気で学習したいという方には特におすすめの書籍です。
「ITナビゲーター」を読んでみて「市場状況や技術展望についてもっと学びたい」と感じる方は、本書もあわせて読む事で、IT業界の最新動向についてより深く学べるのでおすすめです。
おすすめの読み方
ここまでに、おすすめの4つの書籍シリーズをご紹介してきました。
管理人のおすすめとしては、「業界地図」→「ITナビゲーター」→「ITロードマップ」の順に読み進めていくのが良いと思います。
はじめてIT業界について勉強するという方は、まずは2種類の「業界地図」を読み比べて、興味のある業界や技術を見つけてみるのが良いでしょう。
「業界地図」を読んでみて、技術や業界動向についてもっと専門的な知識を身につけたいという意欲的な方は「ITナビゲーター」と「ITロードマップ」を読み進めてみてください。
まずは概要情報から取り入れて、徐々に詳細情報や専門的な情報を取入れていく事で、イメージが定着しやすくなります。
IT関連の知識について詳しくなりたいという方は、ぜひチャレンジしてみて下さい。
まとめ
今回は、IT業界の「業界研究」「最新技術の知識」「業界の今後の動向」の把握に役立つ、管理人も愛読する書籍シリーズを4つご紹介しました。
IT業界の技術進歩のスピードはとても速いため、世の中の流れに取り残されないように、エンジニアには積極的に勉強する姿勢が大切です。
良書にたくさん触れることで、短時間で効率良くIT業界に関する知識を深めることができます。IT業界の知識を深めたいという方は、今回ご紹介した書籍にぜひ目を通してみてください。