この記事では、
- プログラミング言語の種類・分類にはどんなものがあるの?
- 「スクリプト言語」と「コンパイラ言語」ってどんな言語なの?
- 2つの言語には、どんな特徴、メリット・デメリットがあるの?
といった疑問にお答えしています。
【対象読者】
プログラミング言語の種類・分類について知りたい人
【この記事を読むと】
プログラミング言語の「2つの分類(スクリプト言語・コンパイラ言語)」の特徴とメリット・デメリットが分かる
こんにちは!
システムエンジニアのShioです。

突然ですが、あなたはどんなプログラミング言語に興味がありますか?
プログラミングの初学者にありがちなのが、「種類が多くてどれを選べば良いか分からない・・・」という悩みですよね。
プログラミング言語はいろいろな種類があるので何を勉強すべきか悩むところですが、「処理の仕組み」という点で見ると、実はたった2つの種類に分類されるのはご存知でしょうか?
ということで今回は、「プログラミング言語」の2大種類である、「スクリプト言語」と「コンパイラ言語」の分類と特徴についてご紹介します。
この記事を読むことで、「スクリプト言語」と「コンパイラ言語」の分類と特徴、それぞれのメリット・デメリットが分かります。
それぞれの言語の特徴と、メリット・デメリットを押さえておけば、自分に合ったプログラミング言語を選びやすくなるので知っておいて損はありません。
プログラミング言語の種類・分類に興味がある方は、参考にどうぞ。
この記事を書いた人

東京のIT企業でシステムエンジニアをしています。
(エンジニア歴は10年以上)
・主な開発スキルは、Java、JavaScript、HTML、CSS、COBOL、SQLなど。
・経験した業務は、企画、設計、開発、導入、保守、ヘルプデスク、研修講師(プログラミング研修、システム操作研修)など。
目次
【プログラミング言語の種類】スクリプト言語とコンパイラ言語の分類と特徴
それではさっそく、プログラミング言語の種類と分類についてご紹介していきます。
【プログラミング言語の2つの分類】「スクリプト言語」と「コンパイラ言語」

「プログラミング言語」には、JavaやPHP、C言語などたくさんの種類がありますが、「処理方式の違い」という意味では、実はたった2つの種類に分類できます。
その2つの種類というのが、「スクリプト言語」と「コンパイラ言語」です。
- 「スクリプト言語」
- 「コンパイラ言語」
この2つの言語の違いは、「コンピューターがプログラムを処理するタイミング」にあります。
「スクリプト言語」と「コンパイラ言語」の1番の違いは、「コンパイル」するタイミング
プログラムは、「人間からコンピューターへの指示を記述したもの」で、コンピューターがプログラムを実行する時には「コンパイル」という処理を行います。
「コンパイル」というのは、人間が書いたプログラムを「機械語」と呼ばれる「コンピューターが解釈して実行できるコード」に変換して処理することです。
「スクリプト言語」と「コンパイラ言語」は、プログラムを「コンパイル」するタイミングに大きな違いがあり、それぞれにメリットとデメリットがあります。

①「スクリプト言語」とは?
「スクリプト言語」は、プログラムを1行ずつ読み込んで「機械語」に変換して処理するタイプの言語です。
「スクリプト言語」の特徴は、「コンパイラ言語」と比べて単純な構文でプログラムが書けることで、比較的短い記述量でプログラムを組む事ができるところです。
「スクリプト言語」の代表的なものには、
- JavaScript
- Python
- PHP
- Ruby
などがあります。

「スクリプト言語」のメリット
それでは、「スクリプト言語」にはどんなメリットがあるのでしょうか?
「スクリプト言語」のメリットは、
- 構文が単純なので、比較的簡単にマスターできる
- 少ない記述量でプログラムが組め、開発スピードが速い
- コンパイルが不要なので、すぐに実行できる
といったものがあります。
「スクリプト言語」のデメリット
一方で、「スクリプト言語の」デメリットは、
- プログラムの実行速度が遅い
- 大規模なシステムや、複雑な処理の開発には向かない
- コンパイルしないので、スペルミスの事前チェックができない
といったものがあります。
②「コンパイラ言語」とは?
「コンパイラ言語」とは、「プログラミング言語」で記述されたソースコードを、「コンパイルで機械語に変換してから実行」するタイプの言語です。
「コンパイラ言語」の特徴は、事前にコンパイル処理を行うのでプログラムの処理速度が速いところです。
「コンパイラ言語」の代表的なものには、
- Java
- C#
- C言語
などがあります。

「コンパイラ言語」のメリット
続いて、「コンパイラ言語」のメリットを見ていきましょう。
「コンパイラ言語」のメリットは、
- 事前にコンパイルするので、実行速度が速い
- 複雑な処理や大規模開発に向いている
- コンパイル時にスペルミスの事前チェックができる
といったものがあります。
「コンパイラ言語」のデメリット
一方で、「コンパイラ言語」のデメリットには、
- プログラム改修のたびにコンパイルが必要
- 構文が複雑なので、プログラムの記述量が多くなる
といったものがあります。
まとめ:進みたい業界や、作りたいサービスに合った言語を選ぼう
プログラミングを勉強する時のお約束といってもいいのが、
・「Javaは処理が速いからおすすめ。」
・「PHPは簡単に記述できるからおすすめ。」
といったアドバイスです。
はじめてプログラミングを勉強する人は、「言語ごとに処理スピードが違うの?」と思うかもしれませんが、こういった違いは使用する言語の「処理方式の違い」から来ています。

- 「スクリプト言語」は、簡単にプログラムが組めるが、処理スピードが遅い。
- 「コンパイラ言語」は、処理スピードは速いが、開発に手間がかかる。
そのため、プログラミング言語を選ぶときには、自分が働きたい業界、作りたいシステムがどんなものかをしっかりイメージして、条件に合った言語を選ぶようにしましょう。
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