こんにちは!
システムエンジニアのShioです。
この記事では、
- 「IT業界のマネジメント/コンサル業務を担当するエンジニアには、どんな種類があるの?」
- 「マネジメント/コンサル系エンジニアの仕事内容は、職種ごとにどんな違いがあるの?」
といった疑問にお答えしています。
エンジニアがプロジェクトを成功させるために求められるスキルのイメージとして、高度な言語知識や、開発技術をあげる方は少なくないでしょう。
一方で、チームの進捗管理や顧客との折衝をメインとするマネジメントスキルや、顧客の抱える問題整理とITソリューションの提案といったコンサルティングスキルも、プロジェクトを成功させるためには外せない要素の一つです。
今回は、顧客折衝やプロジェクトの管理といった「マネジメント業務」や、顧客が抱える問題や要望に対する「コンサルティング業務」を得意とする「マネジメント/コンサル系エンジニア」についてご紹介していきます。
この記事の概要
この記事の概要は、以下のとおりです。
・対象読者:「IT業界のマネジメント/コンサル系エンジニア」に興味がある人
・この記事を読むと:「マネジメント/コンサル系エンジニアの2つの種類・仕事内容」が分かる
この記事を書いた人
東京のIT企業でシステムエンジニアをしています。
(エンジニア歴は10年以上)
・主な開発スキルは、Java、JavaScript、HTML、CSS、COBOL、SQLなど。
・経験した業務は、企画、設計、開発、導入、保守、ヘルプデスク、研修講師(プログラミング研修、システム操作研修)など。
目次
【IT業界のエンジニアの種類】「マネジメント/コンサル系エンジニア」の2つの種類と仕事内容【現役SEが解説】
それでは、「マネジメント/コンサル系エンジニア」の2つの種類と仕事内容について、ご紹介していきましょう。
まずはじめに、「マネジメント/コンサル系エンジニア」とは、どんなエンジニアを指すのかをご紹介します。
「マネジメント/コンサル系エンジニア」とは?
それでは、「マネジメント/コンサル系エンジニア」とは、どんなエンジニアなのでしょうか?
顧客要望をまとめて新たなシステムを導入する際には、流行の技術を使ったり、最新のIT機器を設置するだけでは、十分な対応を取ったことにはなりません。
顧客に満足してもらえるITソリューションの提案/システムの導入を行うためには、顧客が抱える問題点や要望、予算、スケジュール調整など、顧客を取り巻く環境や情報の整理と、顧客との調整が必要不可欠です。
「マネジメント/コンサル系エンジニア」の2つの職種
それでは、「マネジメント/コンサル系エンジニア」には、具体的にどんな種類があり、仕事内容はどんなものなのか見ていきましょう。
顧客へのITソリューションやシステム化の提案を行う場合には、顧客が業務上で抱えている問題点や、システム化をする上でこだわりたいポイントの整理、その為に投資できる予算や期間の把握と調整など、様々な要素について検討する必要があります。
また、システム開発を行うためのプロジェクト管理についても、システム化に必須となる「顧客先の業務要件の分析」や、社内のプロジェクトを動かすのに必要な「体制の準備」と「予算建て」を行い、無理のない「スケジュールの立案」をする必要が出てきます。
「マネジメント/コンサル系」エンジニアは、このような要望事項や問題点の整理、調整を一手に引き受け、プロジェクト全体を成功に導くことをメインの業務としています。
ここからは、開発プロジェクトの全体管理や、顧客先業務の効率化、コンサルティングを主な業務とする「マネジメント/コンサル系エンジニア」の中でも、特に代表的な「2つの職種」と「仕事内容」をご紹介していきます。
- プロジェクトマネージャー
- ITコンサルタント
①「プロジェクトマネージャー」
「マネジメント/コンサル系エンジニア」の1つ目の種類は、プロジェクトマネージャーです。
プロジェクトマネージャーは、顧客との折衝や開発プロジェクトの全体管理を行い、プロジェクトが効率的に進行するようにマネージメントを行うことを主な業務とするエンジニアです。
プロジェクトマネージャーは開発チームの最上位の権限を持ち、進捗管理や問題分析など、責任者としてプロジェクトの全体管理を行います。
顧客との打ち合わせからシステム化要件の整理を行い、プロジェクト達成までの成果物の設定とスケジュールの立案、成果物の納品までの総合的な管理を行うことで、プロジェクトを成功に導くのがメインの仕事となります。
この仕事では、顧客先との調整を行うだけでなく、社内メンバーや関係各社との間に立って各種調整も担当し、一般的には、システムエンジニアとしての経験を積んだ後に、プロジェクトマネージャーとして活躍するケースが多くなっています。
プロジェクトの全工程を総合的にマネージメントするため、非常に責任が重いポジションですが、無事にプロジェクトを完了した際に得られる達成感も非常に大きいものがあります。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクト全体の進捗管理やチームメンバーを纏めて一丸となって成功に導き、1つの物事をやり遂げる事にやりがいを感じる方におすすめの職種です。
②「ITコンサルタント」
「マネジメント/コンサル系エンジニア」の2つ目の種類は、ITコンサルタントです。
ITコンサルタントは、顧客先の抱える問題に対して、IT技術に特化したコンサルティングを行うことを主な業務とするエンジニアです。
この仕事では、顧客組織が抱えている問題を分析し、高度なIT技術の知識や経験を元にして明確な解決案を提示することが求められます。
一般的に、顧客はIT機器やコンサル技法に精通していない人が多いため、漠然とした顧客先の問題を数値分析してグラフなどに視覚化し、具体的な対策案と数値目標を立案して対策を行います。
通常のエンジニアは、顧客要望を整理してあるべき「製品像」を描いて、システムの開発や導入方針を考えるのが仕事です。
一方のITコンサルタントは、「顧客の要望」を元に、顧客ビジネス全体や、組織としてのあるべき姿を分析し、組織としての目標改善に必要となるシステム化方針を提案するのが主な仕事となります。
コンサルティングを請け負う際には、経営陣からは「経営戦略や経営課題」を、現場の従業員からは「業務フローなどの詳細な情報」を聞き取り、組織全体の実態を把握したうえで計画を立案して行きます。
この仕事は、顧客先の経営陣の目線に立って戦略を練る必要があるため、高い論理的思考力と提案力が求められます。
ITコンサルタントは、顧客が抱えている問題の根本的な原因はどこなのか、効率的な解決を行うにはどうすれば良いのかといった分析を行う事が多いため、問題の分析や効率化を得意とする人にお勧めの職種です。
まとめ
今回は、IT業界の「マネジメント/コンサル系」エンジニアの代表的な職種についてご紹介しました。
「マネジメント/コンサル系」エンジニアは、プログラミングを初めとした直接的な開発業務を担当する事はほとんどありませんが、プロジェクト全体の旗振りや顧客要望を受けた企画を担当するため、最新の技術や開発手法に精通した幅広い知識が必要となります。
また、プロジェクト全体の方向性の決定や、成否を分けるような大きな判断を行う機会も多いので、非常にやりがいのある仕事です。
IT業界の新技術を用いたソリューションに関する提案や、プロジェクト全体のかじ取りなど、大きな舞台で活躍したい方は、「マネジメント/コンサル系エンジニア」を目指してみるのも良いかもしれません。