こんにちは!
システムエンジニアのShioです。
※特に「ITエンジニア」に焦点をあてた記事です。
この記事では、
- ITエンジニアの「平均年齢」って、どのくらいなの?
- 他の職種とくらべて、どのくらいの違いがあるの?
といった疑問にお答えしています。
この記事のポイント
この記事のポイントは、以下のとおりです。
・「ITエンジニア」の「平均年齢」を知りたい人
・「ITエンジニア」と他の職種の「平均年齢」の違いが分かる
とつぜんですが、あなたは「ITエンジニアの平均年齢」って、どのくらいかご存じですか?
あなたも「ITエンジニア」と言われると、「なんとなく若い人が多そう」というメージを持っていませんか?
今回は、若い人が多そうな「ITエンジニアの平均年齢」について、「実際のところどうなんだろう?」というのが気になったので、調査してまとめてみました。
この記事では、ITエンジニアと他の職種を比べて、「平均年齢」にどのくらいの差があるのか「職種別のランキング形式」でご紹介していきます。
「IT業界のエンジニアに興味がある」という人は、参考にどうぞ。
この記事を書いた人
東京のIT企業でシステムエンジニアをしています。
エンジニア歴は10年以上。
【主な開発スキル】
・Java、JavaScript、HTML、CSS、COBOL、SQLなど。
【経験した業務】
・企画、設計、開発、導入、保守、ヘルプデスク、
研修講師(プログラミング研修、システム操作研修)など。
文系からITエンジニアになって苦労したことから、未経験の人にも分かりやすい解説を心がけています。
目次
ITエンジニアの「平均年齢」
職種別のランキングを見ていく前に、まずは「ITエンジニアの平均年齢」からご紹介していきます。
今回は、職種別の比較をするため、
- 「プログラマー」
- 「システムエンジニア」
の2つの平均年齢を見ていきたいと思います。
政府統計データの「賃金構造基本統計調査」
職種別の「平均年齢」については、政府統計データの「賃金構造基本統計調査」で確認できます。
このデータは、「129種の職種ごとの現金支給額や賞与などを調べたもの」で、「プログラマー」と「システムエンジニア」の「平均年齢」もこの資料からチェックが行えます。
※僕がこの記事を書いている現時点(2020年2月時点)の最新版データは、「H30年度の調査結果」となります。
データを確認したところ、「プログラマー」と「システムエンジニア」の「平均年齢」は以下のとおりでした。
この結果を見てみると、「プログラマー」よりも「システムエンジニア」の方が6.3歳ほど平均年齢が高くなっているようです。
それでは、ITエンジニアの「平均年齢」は、他の職種とくらべてどのくらいの差があるのでしょうか?
ここからは、調べた結果をランキング形式で確認していきたいと思います。
【ITエンジニア=若い?】職種別「平均年齢」ランキング
ここからは、129種類の職種の「平均年齢」をランキング形式で比較して、ITエンジニアがどのくらいのところに位置しているのか見てみることにします。
※このランキングは、H30年の「賃金構造基本統計調査」のデータを参考として、職種別の「平均年齢」をランキング形式にまとめたものです。
僕の個人的なイメージですが、「IT業界=若い人」が多いイメージがあります。
そこで今回のランキングでは、「若い人が多い職種がランキングの上位となる」ように、「平均年齢の降順」でランキング結果をご紹介していきます。
・後半部分(129位~66位)
・前半部分(65位~1位)
の2つの部分に分けて、順番にご紹介します。
①職種別「平均年齢」ランキング(129位~66位)
まずは、「平均年齢」ランキングの後半部分(129位~66位)から見てみましょう。
後半部分は、平均年齢が50代後半~40代前半までのランキングとなっています。
参考:賃金構造基本統計調査
グラフを見てもらえば分かるとおり、
- 後半部分で「平均年齢」がいちばん高い職種は「タクシー運転手」の59.4歳
- 「平均年齢」がいちばん低い職種は、「プロセス製版工」の41.4歳
となっています。
引き続き、ランキングの前半を見ていきましょう。
②職種別「平均年齢ランキング」(65位~1位)
つづいては、平均年齢ランキングの前半(65位~1位)をご紹介していきます。
前半部分は、41.3歳~32.0歳までのランキングです。
下の表の赤い枠で囲んでいるところが、「プログラマー」と「システムエンジニア」のランク結果です。
参考:賃金構造基本統計調査
このランキング結果を見て分かるとおり、どちらの職種も上位に食い込んでいます。
ランキングの順位は、
- 「システムエンジニア」が25位
- 「プログラマー」が2位
という結果になりました!
僕も美容師は若い店員さんが多いイメージを持ってましたが、業界全体として若い人が多いようです。
ランキング結果の感想
これまでもなんとなく、「ITエンジニアって若い人が多いのかな?」というイメージを持っていましたが。
ランキングの結果を見るかぎり、他の職種とくらべてITエンジニアの「平均年齢」が若いというのは、事実のようです。
特に、「プログラマー」の「平均年齢」が極端に若くなっているようですが、自分なりに理由を考えてみました。
僕としては、下の2つの理由があるんじゃないかと考えています。
【理由①】
ITエンジニアは、他の職種とくらべて比較的新しいジャンルの仕事なので、
若い世代の人が他よりも多くなっているため。
【理由②】
IT企業では、プログラミングの開発技術や手法を身に着けた人は、
より上流の企画や設計、マネジメント業務に特化した仕事に進むことが多いため。
※例えば、「プログラマー」として経験を積んだ人が、より上流層の「システムエンジニア」や「コンサルタント」としてキャリアを進めていくなど。
このため、結果的に若い「プログラマー」が多くなる。
こういった背景があって、「プログラマー」は全体的に若い世代が多いのかなと考えています。
まとめ
以上、「ITエンジニアって若い人が多いの?」という素朴な疑問にこたえるために調べた、職種別の「平均年齢ランキング」をご紹介しました。
もう一度「ITエンジニア」のランキング結果をおさらいをすると。
以下の通りでした。
- プログラマー:32.3歳(第2位)
- システムエンジニア:38.6歳(第25位)
あなたはこのランキングを見て、どう思ったでしょうか?
僕は自分のイメージどおりの結果だったので満足しましたが。「若い人が多いので働きやすそう!」とか、「ベテランが少なそうだからちょっと不安かも」とか。人によって色々とイメージするところが違うと思います。
このランキングでまとめた情報が、エンジニアに興味を持つきっかけや、業界研究の参考になればうれしいです。