こんにちは!
システムエンジニアのShioです。

この記事では、
- 「AIとRPAって、何が違うの?」
- 「AIとRPAには、どんな特徴やメリットがあるの?」
といった疑問にお答えしています。
あなたは、「AI」や「RPAツール」といった言葉を聞いたことがありますか?
最近は「業務の効率化」を進める企業も増えているので、名前を知っている方も多いと思います。
僕もエンジニアとして働いているので、「AI」や「RPA」についてご紹介することも多いのですが、最近はユーザー側から「RPAって何なの? AIと同じものなの?」といった質問を受けることが増えてきました。
そこで今回は、「AIとRPAの違い」について解説していきます。
この記事の概要
この記事の概要は、以下のとおりです。
・対象読者:「AIとRPAの違い」について知りたい人
・この記事を読むと:「AI・RPAの違いとメリット」、「2つのソフトの関係性・将来の展望」が分かる
「AIとRPAの違いやメリット」、「2つのソフトの関係・将来性」を押さえておけば、最新のITニュースも理解できるようになります。
また、仕事で急に必要になった場合でも、あなたに最適なソフトウェアを選べるようになるので、知っておいて損はありません。
「AIとRPAの違い」について興味がある人は、参考にどうぞ。
この記事を書いた人

東京のIT企業でシステムエンジニアをしています。
エンジニア歴は10年以上。
・主な開発スキルはJava、JavaScript、HTML、CSS、COBOL、SQLなど。
・経験した業務は企画、設計、開発、導入、保守、ヘルプデスク、研修講師(プログラミング研修、システム操作研修)など。
文系からITエンジニアになって苦労したことから、未経験の人にも分かりやすい解説を心がけています。
Contents
【AIとRPAの違いって何?】メリットと関係性、将来性を解説
まずはじめに、「AI」と「RPA」がどういうものなのか、それぞれの「言葉の意味」から確認していきましょう。
「AI(人工知能)」とは?
まずは「AI(人工知能)」から、言葉の意味を確認していきましょう。
「AI(人工知能)」というのは、英語の「Artificial Intelligence(アーティフィシャル・インテリジェンス)」という言葉の略称です。
英語名の頭文字2つを取って「AI」と呼ばれています。
「Artificial(人工的な)」と「Intelligence(知能・知性)」という意味の英語をつなげて、そのまま「人工知能」という意味になります。

「RPA」とは?
それでは続いて、「RPA」についても確認していきましょう。
「RPA」の正式な名前は、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」といいます。
「RPA」という呼び名も、正式名称の頭文字3つから取られていて、これを日本語に訳すと、「ロボットによる処理の自動化」という意味になります。

「AI」と「RPA」って、何が違うの?
それでは続いて、この記事の本題となる「AIとRPAの違い」について説明していきましょう。
「AI」と「RPA」は同じものだと勘違いしている人はけっこういるようで、「どこが違うか、いまいち分からないんだけど・・・」と思っている人も多いのではないでしょうか?

「AI」も「RPA」も「処理の自動化」をしてくれるソフトウェアです。そのため、IT技術に詳しくない人には、ほとんど同じものに見えてしまってるのかもしれませんが、「AIとRPAは違うもの」です。
この2つの違いを理解するには、それぞれのソフトウェアの特徴・メリットを知るのが一番です。
「AI(人工知能)」の特徴・メリット
まずは「AI(人工知能)」の特徴・メリットを確認していきましょう。
先ほど、「AI(人工知能)」というのは「人間の知能をコンピューターで疑似的に再現した技術」とご紹介しましたが、「AIを使った自動化の特徴」は、「自己学習と自己判断」をしてくれることです。

「AI(人工知能)」は、過去の処理内容を元に、より最適なパターンを学習・自己判断してくれます。
そのため、「単純処理をするソフトウェア」と比べて、より人間的で高度な処理が可能となっています。
「RPA」の特徴・メリット
続いて、「RPA」の特徴・メリットをご紹介します。
先ほど「RPA」は「ロボットによる処理の自動化」を意味する言葉だとご紹介しましたが、このソフトウェアは、データ入力のような「定型業務の自動化」を行うのが特徴です。

「RPA」の最大のメリットは、「簡単な定型業務」や「大量データの処理」、「反復作業」といった、「単純作業を自動化できる」ところです。
「RPA」で実行できる処理はシンプルなものだけなので、操作手順や入力ルールなどはあらかじめ人間が設定しておく必要がありますが、うまく活用することで業務上の様々な処理を自動化できます。

「RPA」の導入を検討している方は、業務の自動化についていろいろと期待されていると思いますが、以下のようなことを事前に整理しておく必要があるので、注意が必要です。
- 対象とする業務の選定
- 業務内の自動化の適用範囲
- 処理パターン
- 利用データのパターン
※「RPAツール」の特徴やメリットなどは、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:【RPAツールって何?】意味やメリットなど、基礎知識を解説!
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「AIとRPAの違い」は「自己学習・自己判断」の機能
「AI」も「RPA」も「処理の自動化」をしてくれるソフトウェアですが、この2つの違いは、「自己学習」&「自己判断」の機能にあります。
- AI=「自己学習」と「自己判断」をともなった処理の自動化ができる
- RPA=「単純な処理」のみ自動化ができる

つまり、「AIを使った自動化の方が、より高度な処理ができる」ということです。
「AI」は「人工知能」と呼ばれるだけあって、「RPA」よりも高度で人間的な動きができます。
たまに「RPAツールを導入すれば、何もしなくても勝手にやってくれるんでしょ?」と聞かれることがありますが、こういったイメージは、「AI(人工知能)」の方に当てはまります。

「AI」と「RPA」の関係・将来性
ここまでに、「AIとRPAの違い」についてご紹介してきましたが、2つのソフトウェアの違いが理解ができたところで、それぞれのソフトウェアの関係や、将来性についても少し解説しておきます。
「AI」と「RPA」の関係(連携して活用する事例もある)
「AIとRPAは違うソフト」とご紹介をしましたが、「この2つのソフトウェアは全く関係がないのか?」と聞かれると、そうでもありません。

例えば、「手書きの文字や、印刷された文字をスキャナなどで自動読み取りする」「OCR(光学的文字認識)」という技術があります。
この「OCR(光学的文字認識)」の技術に「AIの技術による自動判別」と「RPAを使った定型業務の自動化」を組み合わせることで、「手作業で行っていた伝票入力作業・窓口の受付業務などを自動化する」といった試みが行われています。

「AI」と「RPA」の将来性
「精度の高い自動化」という意味で「AI」に期待する人は多いです。
しかし、現在も様々な企業・研究機関で、開発や実験を繰り返している状況のため、「AI」が一般に普及するにはまだもう少し時間が必要となりそうです。
そのため、これからしばらくの間は、「単純作業の自動化」で業務負担を減らせる「RPAを主体とした自動化サービス」が展開されていくと考えられます。
特に、先ほどご紹介した「AI」と「RPA」を組み合わせた、より高度な自動化ソリューションに期待が持たれています。

こういった背景から、「AI」と「RPA」を活用した「自動化サービスの需要」は、今後も拡大していくと考えられます。

まとめ
以上、今回は「AIとRPAの違い」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
「AI」=「RPA」みたいなイメージを持っている人がけっこういるみたいですが、「RPA」は「定型業務」「大量データ」「反復処理」といった、「単純作業の自動化」を得意としたツールということを覚えておきましょう!

「RPA」とは、「単純な反復作業を、人間の代わりにやってくれるソフトウェア(業務のサポートツール)」くらいの位置づけで考えておくと良いかもしれないですね。