こんにちは!
システムエンジニアのShioです。
あなたは「パッケージソフト」という言葉を聞いたことがありますか?
エンジニアを目指している人の中には、「ソフトウェア開発」に興味がある人もいると思いますが、「ソフトウェア」にもいくつか種類があることはご存知でしょうか?
ということで今回は、「ソフトウェア業界」に興味がある人に向けて、「パッケージソフトの種類と特徴」についてご紹介します。
この記事を書いた人
この記事は、現役エンジニアのShioが書いています。
・東京のIT企業でシステムエンジニアをしています。
・エンジニア歴は10年以上。
・主な開発スキルはJava、JavaScript、HTML、CSS、COBOL、SQLなど。
文系からITエンジニアになって苦労したことから、未経験の人にも分かりやすい解説を心がけています。
目次
「パッケージソフト」とは?
まずはじめに、「パッケージソフトってなんなの?」というところから説明していきましょう。
「パッケージソフト」というのは、コンピューター上で動く「ソフトウェア」の1種です。
「ソフトウェア」の種類は大きく分けると2つあり、以下のような違いがあります。
- 特定の処理のために作られた既製品のソフト(パッケージソフト)
- 顧客の要望により、オーダーメイドで独自開発するもの(受託開発)
上でも解説しているとおり、「パッケージソフト」は特定の業務や定型処理が簡単に行えるように作られた、既成品の「ソフトウェア」のことを言います。
「パッケージソフト」の良いところは、「ソフトウェア」を購入してインストールするだけで、すぐに利用できる点です。
代表例を挙げると、WordやExcelでおなじみの「Microsoft Office」などがあります。
「パッケージソフト」の3つの種類
「パッケージソフト=既製品のソフトウェア」とご紹介しましたが、続いては「パッケージソフト」の種類についてご紹介します。
「パッケージソフト」は、処理の内容ごとに、以下の3種類に分類できます。
- 「OS(オペレーティングシステム)」
- 「ミドルウェア」
- 「アプリケーションソフト」
ハードウェアに近いところで動作するものから、「OS」、「ミドルウェア」、「アプリケーションソフト」の順で処理が行われます。
※「パッケージソフト」の動作イメージは下の図のとおりです。
■「パッケージソフト」の動作イメージ図
ここからは、3つの「パッケージソフト」がどのような動きをするのか、順番に解説していきます。
①「OS(オペレーティングシステム)」
「OS」とは、「オペレーティングシステム」の略称で、パソコン本体やディスプレイ、キーボードといった、パソコン機器の制御をするためのソフトウェアです。
この「パッケージソフト」は、パソコン内部のメモリやCPUなどの動作制御、リソース管理など、コンピューターの根幹部分の処理を行います。
普段の操作で意識したり、自分でインストールする機会もあまりないと思うので、ピンとこない人も居るかもしれませんが・・・。
家庭用のパソコンやスマートフォンにも必ずインストールされているので、一般の人にも実はなじみの深い「ソフトウェア」です。
・Microsoft社の「Windows」
・APPLE社の「macOS」
・iPhoneの「iOS」
・Android携帯の「Android OS」
などがあります。
②「ミドルウェア」
「ミドルウェア」は、「OS」と「アプリケーションソフト」の間で動作する「ソフトウェア」で、「コンピューターや各ソフトウェア、技術者への負荷の軽減」を目的として開発されたものです。
「ミドルウェア」にはデータのやり取りや編集処理などの「共通的な処理」が集約されており、ソフトウェア間の「中間的な動作」をするのが特徴です。
ピンとこないという人のために、例を挙げると・・・。
データベースやトランザクションの管理といった、どのシステムでも共通して利用する機能を「ミドルウェア」に集約して独立管理することで、処理の共通化や保守のしやすさの向上に繋げることができます。
エンジニアの手間や、OSへの負荷を減らしてくれるので、開発現場では欠かせない「ソフトウェア」です。
・データベース管理を行うOracle社の「Oracle Database」
・Apacheソフトウェア財団が開発した、
Webサーバーソフトの「Apache HTTP Server」
などがあります。
一般の人にはあまりなじみがないと思いますが、エンジニアとってはお世話になる機会が多い「ソフトウェア」です。
③「アプリケーションソフト」
「アプリケーションソフト」とは、業務処理など「ユーザーの要望に対する具体的な処理」を行う「ソフトウェア」のことです。
「アプリケーションソフト」は、
- 表計算や文章データの作成ソフト
- 動画編集処理ソフト
- ゲームソフト
など、様々なものがあります。
上の例を見ればお分かりのとおり、普段のパソコンやスマホから操作する「ソフトウェア」のほとんどが、この「アプリケーションソフト」に分類されます。
・Microsoft社のドキュメント作成ソフト「Word」
・表計算ソフトの「Excel」
・スマホの「ゲームアプリ」
などがあります。
普段の生活で最もなじみが深いため、「ソフトウェア」と聞くと大体の人が「アプリケーションソフト」を連想すると思います。
「ソフトウェア業界」の研究におすすめの本
ここまでにご紹介したとおり、おなじ「ソフトウェア業界」でも製品によって特長が違います。就職のミスマッチを防ぐためには、しっかりと業界研究をしておくのが大切です。
最後に、「ソフトウェア業界」の研究におすすめの本をご紹介しておきます。
①「業界地図(会社四季報)」
「会社四季報」業界地図は、「会社四季報」が出版している業界研究の本です。
業界イメージのイラストや、注目されている技術の解説など、各業界について分かり易くまとまっています。
「業界研究をこれから始める」という人は、一度目を通しておくのが良いと思います。
②「業界地図(日経新聞社)」
「日経業界地図」は、先ほどの本と同じで、業界の特徴を紹介した本です。
業界ごとの強豪企業や製品の情報、今後の動向予測など、業界研究に欠かせない情報が詰まっています。
まとめ
以上、今回は「パッケージソフトの3つの種類」についてご紹介しました。
「ソフトウェア業界」とひとくくりに言っても、どんな「ソフトウェア」を作っているかによって、使用するプログラミング言語や業務内容に大きな違いが出てきます。
「ソフトウェア業界」で働きたい人は、自分が興味があるのはどんな「ソフトウェア」なのかじっくりと考えてから、進む方向を決めるのがおすすめです。