この記事では、
- 最近「RPAツール」という言葉をよく聞くけど、RPAとはどんなものなの?
- RPAはプログラムとはどう違うの?
- RPAツールを使う目的や効果って、どんなものがあるの?
といった疑問にお答えしています。
【対象読者】
「RPAツール」について知りたい人
【この記事を読むと】
「RPAツールとプログラムの違い、目的と効果」が分かる
こんにちは!
システムエンジニアのShioです。
あなたは、「RPA」という言葉を聞いたことがありますか?
最近では「働き方改革」や「業務効率化」とセットで紹介されることも多いので、「聞いたことがある!」という人もけっこういると思います。
でも、「RPAとは何なの?」「プログラムと何が違うの?」といった疑問を持つ人も多いんじゃないでしょうか?
そこで今回は、最近注目されている「RPAツール」について解説していきます。
この記事を読むことで、RPAツールのプログラムとの違いや、導入の目的と効果が分かります。そして、RPAによる業務効率化がスムーズにできるようになるでしょう。
RPAツールに興味のある方は、参考にどうぞ。
この記事を書いた人
東京のIT企業でシステムエンジニアをしています。
(エンジニア歴は10年以上)
【主な開発スキル】
Java、JavaScript、HTML、CSS、COBOL、SQLなど。
【経験した業務】
企画、設計、開発、導入、保守、ヘルプデスク、研修講師(プログラミング研修、システム操作研修)など。
目次
【RPAツールとは?】プログラムとの違いや目的・効果を解説
それでは、RPAツールについて解説していきます。
この記事では、以下の3つの内容を解説していきます。
それでは、順番に解説していきます。
①RPAとはどんな意味?(「ロボティック・プロセス・オートメーション」の略)
まずはじめに、「そもそもRPAとは何なのか?」という基本的なところからご紹介していきます。
ということで、まずは「RPA」という言葉の意味からご紹介しましょう。
Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)
「RPA」というのは、「Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)」という英語の略称です。
つまりRPAツールとは、「人間がやっている処理をソフトウェアロボットで自動化して、業務改善ができるツール」ということです。
②RPAツールの導入目的と効果
RPAツールの意味について分かったところで、続いては「RPAを導入する目的と効果」をご紹介していきます。
RPAツールの導入目的
RPAツールを導入する目的は、「業務の自動化と効率化」を図ることです。
最近はどの業界も人手不足になってきているので、単純作業は自動化しつつ、より重要度の高い作業に人員が割けるように工夫する必要があります。
RPAツールを使うことで業務効率が改善するので、積極的に活用していくのがおすすめです。
RPAツールの導入効果とメリット
それでは、RPAツールを使うとどんな効果やメリットがあるのか見ていきましょう。
■RPAツールの導入効果・メリット
- 低コストで導入できる
- 業務プロセスの自動化により、人手がいらなくなる
- 機械的に処理を行うので、入力間違い・入力漏れが防げる
- 大量データでも短時間で効率よく処理ができる
今まで人がやっていた作業を「ツールで機械的に実行できる」ので、人手がいらなくなるのはもちろん、処理スピードの向上やミスの低下も期待できます。
データ入力などの「定型業務」が自動化できる
例えば、RPAツールの自動化に適している作業の代表例に「データ入力」作業があります。
これまでは、データ入力作業はデータ数が多いと入力に時間が掛かるため、たくさんの人を雇う必要がありました。
また、人の手で処理をしていると、どうしても入力間違い・入力漏れなどのミスが発生してしまいます。そのため、入力内容のチェックも実施するなど、人手と時間が必要な作業でした。
データ入力などの定型業務を「RPA」ツールで自動化すれば、業務の手間を減らし、作業にかかる時間やコストの削減につなげることができます。
③RPAツールの3つの特徴【プログラムとの違いや、使いやすい理由とは?】
ここまでに、RPAツールの意味や、導入する目的と効果についてご紹介してきましたが、「自動化するだけなら新しくプログラムを組んだり、システム化すれば同じことができるんじゃないの?」と思う人もいるかもしれません。
そこで、プログラムとの違いや、使いやすい理由といった「RPAツールの3つの特徴」をご紹介します。
たしかに、処理を自動化するだけなら、プログラムを組んでシステム化すれば同じことができます。
RPAツールは、業務の自動化を「誰でも簡単」に「短い時間」で実現できるように工夫されています。そのため、プログラムを組んでシステム化するよりも、ずっと楽に「業務の自動化」が実現できます。
- プログラムを組んだりシステム化しなくても業務の自動化ができる
- 既存のシステムやドキュメントに手を加える必要がない
- 現場の人(業務担当者)が自動化の仕組みを作れる
それぞれ順番に解説していきます。
【特徴①】プログラムを組んだりシステム化しなくても業務の自動化ができる
RPAツールの特徴の1つ目は、プログラムを組むスキルや専門的な知識がなくても、誰でも簡単に業務の自動化ができることです。
ユーザーの画面操作を記録することも可能!
例えば、RPAツールの便利な機能のひとつに「ユーザーの画面操作を記録する」機能があります。
これは、「ユーザーがパソコン上のアプリケーションを動かす手順をRPAツールで記録しておくことで、同じ操作を再現させる」という機能です。
この機能で記録しておけば、「処理の手順」がRPAツール内で「アクションリスト」として保存されます。これを実行させることで、誰でも簡単に「業務の自動化」ができます。
【特徴②】既存のシステムやドキュメントに手を加える必要がない
RPAツールの特徴の2つ目は、「いま使っているシステムやドキュメント資料をそのまま利用して、業務の自動化ができる」ことです。
しかし、RPAツールなら「既存のプログラムやシステム、ドキュメント資料に手を加える必要もなく、そのまま使用できるので導入がしやすい」というメリットがあります。
RPAのロボットがシステムの処理を代行してくれる
もし一からプログラムを組んだりシステム化をする場合には、APIと呼ばれる特殊なインタフェースを使って機能を新しく実装したり、設定を考え直したりといろいろな手間がかかります。
一方、RPAツールは「あなたが普段やっているのと同じパソコン操作を代行するだけ」なので、いまあるシステムや資料を改修したり、特殊な設定をしなくてもすぐに利用できるのが良
いところです。
③現場の人(業務担当者)が自動化の仕組みを作れる
RPAツールの特徴の3つ目は、実際に業務を担当している「現場の人が自動化の仕組みを作れる」ところです。
「システム管理部門」が主導になるとメジャーな処理を優先的に選ぶ傾向にあるので、現場のニーズにそぐわない機能になってしまうことも少なくありません。
RPAツールは現場のユーザーが気軽に試せる!
RPAツールは「誰でも操作がしやすい」ので、パソコンに詳しくない現場のユーザーでも気軽に試すことができます。
そのため、現場のユーザーが主導になった業務プロセスの自動化と改善ができます。
時間もコストもあまりかけずに試せるので、従来とくらべて「処理の自動化」のハードルを大幅に下げることができるのも良いところです。
まとめ
以上、今回はRPAツールの解説と、導入目的と効果、プログラムとの違いといった内容についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
このツールをうまく活用すれば、定型的な業務を自動化して、作業時間・コストを大幅に削減することも可能です。
あなたもこの機会に定型業務の見直しと、RPAツールを使った自動化を考えてみてはいかがでしょうか?