この記事では、
- 「IT業界のエンジニアの種類には、どんなものがあるの?」
- 「職種ごとの仕事内容や、どんな人に適性があるのか知りたい」
- 「IT業界の職種一覧について、文系・未経験でも分かるように解説してほしい」
といった疑問にお答えしています。
【対象読者】
「IT業界のエンジニアの種類・仕事内容」に興味がある人
【この記事を読むと】
「IT業界のエンジニアの種類と仕事内容、どんな人に適性があるか」が分かる
こんにちは!
システムエンジニアのShioです。
あなたは「IT業界のエンジニア」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
「プログラマー」や「システムエンジニア」の名前を聞いたことがある人は多いと思いますが、「IT業界のエンジニアにはどんな種類があり、具体的な仕事内容や、どんな人に適性があるのか分からない」という人もいるんじゃないでしょうか?
そこで今回は、「IT業界で活躍するエンジニアの種類」を職種一覧にまとめて、文系・未経験の人にも分かるように優しく解説していきます。
IT業界のエンジニアの種類や、どんな人に適性があるのか興味がある人は参考にどうぞ。
この記事を書いた人
東京のIT企業でシステムエンジニアをしています。
(エンジニア歴は10年以上)
・主な開発スキルは、Java、JavaScript、HTML、CSS、COBOL、SQLなど。
・経験した業務は、企画、設計、開発、導入、保守、ヘルプデスク、研修講師(プログラミング研修、システム操作研修)など。
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目次
ITエンジニアの種類と適性を解説【文系にも分かるIT業界の職種一覧】
それではさっそく、「ITエンジニアの種類と適性」について解説していきましょう。
IT業界の職種一覧(仕事内容ごとの5つの分類パターンで解説)
ここでは、17種類の職種をご紹介しています。
職種一覧にあるとおり、一言で「IT業界のエンジニア」と言っても
- プログラムの開発をするエンジニア
- サーバーなどの「インフラ構築」をするエンジニア
- WEBサービス・デザインを担当するエンジニア
といった具合に、いろいろな種類のエンジニアが活躍しています。
職種ごとに細かい違いはありますが、IT業界のエンジニアの種類は仕事内容によって大きく「5つのパターン」に分類できます。
ここからは、エンジニアの種類の5つのパターンごとに、仕事内容と代表的な職種、適正のある人をご紹介していきます。
①「システム開発系エンジニア」
まずは1つ目の、「システム開発系エンジニア」についてご紹介します。
普段はあまり意識することはないですが、世の中には様々なシステムが稼働して、暮らしを支えてくれています。
「システム開発系エンジニア」の仕事内容
「システム開発系エンジニア」の主な仕事内容は、パソコンやスマートフォンで利用されるアプリケーションシステムなどの「ソフトウェア」の開発や、電子機器の動作を制御する「組込みシステム」の開発などがあります。
「システム開発」と聞くと、プログラミングばかり行っているイメージがあるかもしれませんが、顧客要望を仕様にまとめる「要件定義」や「設計作業」、システムの動作確認を行う「テスト工程」など、「システム開発系エンジニア」が担当する業務は様々です。
「システム開発系エンジニア」の種類(代表的な職種)
それでは、「システム開発系エンジニア」には、どんな種類があるのでしょうか?
「システム開発系エンジニア」の代表的な職種には、「プログラマー」や「システムエンジニア」、組込みシステムの開発を行う「エンデベッドエンジニア」といったものがあります。
・プログラマー
・システムエンジニア
・エンデベッドエンジニア など
「システム開発系エンジニア」に適性がある人
「システム開発系エンジニア」に適性がある人は、以下のような人です。
- 情報を整理してまとめるのが得意な人
- コツコツとした作業が好きな人
- モノづくりが好きな人
- 論理的な思考(ロジカルシンキング)ができる人
②「インフラ系エンジニア」
2つ目は、「インフラ系エンジニア」です。
「システムが動作する環境」は、顧客の要求やプロジェクトの状況によって様々です。
ここで言う「環境」というのは、システムが動作するために必要となる、様々な「IT機器」や「ソフトウェア」のことを指します。
「インフラ系エンジニア」の仕事は、自社やクライアント先のシステムが正常に動作するように、サーバーやネットワークといった「インフラ環境の設計・構築」をすることです。
「インフラ系エンジニア」の仕事内容
コンピューターやシステムには、「何でも自動で処理してくれる」という、便利なイメージを持ってしまいがちです。
しかし実際には、IT機器は少しでも設定を誤ると「想定外の動きをしたり、まったく動作しなくなる」こともあります。
こういった事態を避けて、システムを安全に動作させるためには、「使用するハードウェア同士の相性」や「導入するソフトウェアの設定値」など、それぞれの特性を理解してインフラ環境を整備することが重要になってきます。
「インフラ系エンジニア」の種類(代表的な職種)
では、「インフラ系エンジニア」には、どんな種類があるのか見ていきましょう。
「インフラ系エンジニア」は、サーバーやシステムが安定して稼働できるように、「IT機器」や「ソフトウェア」の「設計・構築」を行うスペシャリストです。
代表的な職種には、サーバー・ネットワーク機器の扱いに長けた「サーバーエンジニア」や「ネットワークエンジニア」、データベースの設計と構築を行う「データベースエンジニア」といったものがあります。
・サーバーエンジニア
・ネットワークエンジニア
・データベースエンジニア など
「インフラ系エンジニア」に適性がある人
「インフラ系エンジニア」に適性がある人は、以下のような人です。
- パソコンやサーバーなどの機器に興味がある人
- プログラミングよりも、実際の機器(ハードウェア)の設定の方が好きな人
- プラモデルなど、機材の設置や組み立てが好きな人
③「WEB系エンジニア」
3つ目は、「WEB系エンジニア」です。
インターネットが普及した現代では、パソコンや携帯電話からいつでも情報を検索できるようになりました。
そのため、「WEBサイト」や「SNS」といった「WEBコンテンツ」は、情報収集の重要な手段となっています。
「WEB系エンジニア」の仕事内容
「WEB」と聞くと、ホームページなど「WEBサイト」を思い浮かべるかもしれませんが、「WEB系エンジニア」の仕事はそれだけではありません。
ひとことで「WEB関連」といっても、「新しい技術の普及」や、「WEBメディアの多様化」の影響で、「WEB関連の技術・市場」はさらなる広がりを見せています。
「WEB系エンジニア」は、「企業のホームページ」や「WEBショップ」、「ポータルサイト」など、インターネットで情報発信するための「WEBサイト」や「WEBサービス」のデザイン・開発を主な仕事としています。
「WEB系エンジニア」の種類(代表的な職種)
続いて、「WEB系エンジニア」にどんな種類があるのか見ていきましょう。
「WEB系エンジニア」の代表的な職種には、「WEBコンテンツ」の企画から全体管理を担当する「WEBディレクター」や、デザイン面を担当する「WEBデザイナー」、コンテンツの開発を担当する「フロントエンドエンジニア」といったものがあります。
・WEBディレクター
・WEBデザイナー
・フロントエンドエンジニア など
「WEB系エンジニア」に適性がある人
「WEB系エンジニア」に適性がある人は、以下のような人です。
- プログラミングよりも、WEBサイトの作成やデザインに興味がある人
- オンラインゲームやWEBサービスに興味がある人
- 最新の技術やサービスに興味がある人
④「セールス/サービス系エンジニア」
4つ目は、「セールス/サービス系エンジニア」です。
IT業界の会社にとって、「システム開発」や「導入作業」を行うのと同じくらい大切なのが、「顧客サポートの充実」です。
「セールス/サービス系エンジニア」の仕事内容
顧客満足度を向上させるためには、提案時と導入後のギャップをなくすことが大切です。
そのためには、分かりやすい説明を心掛けたセールスや、システム稼働後の保守・運用サポートに力を注ぐことが重要なポイントとなります。
「セールス/サービス系」のエンジニアは、「営業活動」、「システム保守」、「カスタマーサポート」など、依頼主・エンドユーザーといった「顧客との直接的なやり取り」が主な仕事内容になります。
「セールス/サービス系エンジニア」の種類(代表的な職種)
それでは、「セールス/サービス系エンジニア」には、どんな種類があるのか見ていきましょう。
顧客からの高い満足度を獲得するためには、顧客との導入時の仕様のすり合わせや、稼働後のアフターフォローを行う必要があります。
「セールス/サービス系エンジニア」の代表的な職種には、顧客への営業・折衝を担当する「セールスエンジニア」や、顧客からの問い合わせや、技術的な支援を行う「カスタマーサポート」などがあります。
・セールスエンジニア
・サービスエンジニア など
「セールス/サービス系エンジニア」に適性がある人
「セールス/サービス系エンジニア」に適性がある人は、以下のような人です。
- 1人で作業するよりも、人とのコミュニケーションをするのが好きな人
- 製品・サービスの良さを伝えるのが好きな人
- 要望の整理や調整が得意な人
- モノづくりの達成感よりも、誰かに感謝されるのが好きな人
⑤「マネジメント/コンサル系エンジニア」
5つ目は、「マネジメント/コンサル系エンジニア」です。
新しいシステム・IT機器を導入する際には、顧客要望を正確に把握して、要望にあった予算・スケジュール・機能でシステムを構築することが重要になります。
「マネジメント/コンサル系エンジニア」の仕事内容
「プロジェクト管理」や「コンサルティング」を行うには、顧客からの情報を整理してまとめたり、顧客を取り巻く環境や、投入できるリソースの管理を適切に行う必要があります。
「マネジメント/コンサル系エンジニア」は、システム化に必須となる「顧客の業務要件の整理」や、プロジェクトを動かすのに必要な社内の「体制」や「予算」の調整など、「社内外の情報分析・調整」を主な役割としています。
「マネジメント/コンサル系エンジニア」の種類(代表的な職種)
それでは、「マネジメント/コンサル系エンジニア」には、どんな種類があるのでしょうか?
「マネジメント/コンサル系エンジニア」の代表的な職種には、プロジェクトの進捗管理・顧客との折衝を一手に引き受ける「プロジェクトマネージャー」や、顧客の抱える業務上の問題についてIT技術を用いた解決策の提案を行う「ITコンサルタント」などがあります。
・プロジェクトマネージャー
・ITコンサルタント など
「マネジメント/コンサル系エンジニア」に適性がある人
「マネジメント/コンサル系エンジニア」に適性がある人は、以下のような人です。
- 自分で直接手を動かすよりも、チームメンバーやスケジュールの管理をやりたい人
- チームで連携して作業をするのが得意な人
- 最新技術の情報収集をするのが好きな人
- 困っている人の手助けをするのが好きな人
まとめ:目指したい「エンジニアの種類と適性」を押さえて、ITエンジニアとして活躍しよう!
以上、「IT業界のエンジニアの種類と適性」についてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
それぞれの職種を紹介してきましたが、実際の仕事現場では「いくつかの職種を横断的に担当する」というエンジニアも少なくありません。
これからIT業界のエンジニアを目指したい人は、就職・転職後に立ち位置に迷わないように、どんな仕事をしてみたいのか考えておくようにしましょう。